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菩薩、忍辱の王となる
547のジャータカ
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菩薩、忍辱の王となる

Buddha24Vīsatinipāta
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遠い昔、栄華を極めたマガダ国に、菩薩はマハーパンチャーラ王としてお生まれになった。王は正義をもって人民を統治し、十種の王法を遵守された。その国土は豊穣で、人民は安寧に暮らしていた。王には、美しく徳高いマードリー王妃がおられ、聡明な王子クサラがおられた。王は全てを備えておられたが、それでもなお、あることを望んでおられた。 ある日、王は侍臣に尋ねられた。「わが国で最も優れたものは何か。」侍臣は答えた。「陛下、わが国には多くの優れたものがありますが、最も優れたものは、陛下ご自身の忍辱の徳にございます。」王は微笑まれた。「それは良いことだ。しかし、わが忍辱の徳がどれほどのものか、試してみたい。」 王は、都から遠く離れた森の中に、一人の修行僧を招き入れた。修行僧は王に言った。「陛下、私は長年、忍辱の道を歩んでまいりました。しかし、まだ完全には達しておりません。もしよろしければ、陛下の忍辱の徳を試させていただけないでしょうか。」 王は同意された。修行僧は王に無礼な言葉を浴びせ、王の怒りを煽ろうとした。しかし、王は一切動じなかった。王は静かに微笑み、修行僧に言った。「修行僧よ、あなたの言葉は私には届きません。私は、いかなる状況にあっても、心を乱すことはありません。」 修行僧はさらに挑発した。王の顔に唾を吐きかけ、王の髪を掴んで引きずり回した。それでも王は静かに耐え、修行僧に言った。「修行僧よ、あなたの行為は私を傷つけることはできません。私は、苦しみを乗り越える強さを持っています。」 修行僧は驚嘆した。彼は、王の忍辱の徳の深さに感服し、王に深く頭を下げた。修行僧は言った。「陛下、私はあなたの忍辱の徳の深さに打ちのめされました。私は、あなたの教えを乞いたい。」 王は修行僧に、忍辱の徳について説いた。王は言った。「忍辱とは、怒りに打ち勝つこと、苦しみに耐えること、そして、他者の過ちを許すことである。忍辱は、心を静め、知恵を育む。忍辱は、平和と幸福をもたらす。」 修行僧は王の教えを深く心に刻み、修行に励んだ。やがて、修行僧もまた、忍辱の徳を完成させ、悟りを開いた。 この物語は、菩薩が過去世において、いかに忍辱の徳を培われたかを示している。菩薩は、いかなる苦難にも耐え、怒りに打ち勝ち、他者を許すことで、悟りへの道を歩まれたのである。

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💡教訓

過去の過ちを認め、それを償うための善行を積むこと、そして、心の底からの慈悲と寛容の心を持つことが、苦しみから解放され、真の幸福を得る道である。

修行した波羅蜜: 布施波羅蜜(施し)、持戒波羅蜜(戒律を守ること)、出離波羅蜜(出家)、智慧波羅蜜(知恵)、精進波羅蜜(努力)、忍辱波羅蜜(忍耐)、誓願波羅蜜(誓い)、平等波羅蜜(平等)、慈悲波羅蜜(慈しみ)、捨波羅蜜(平静)

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